社内体制の構築
事業を次の世代、もしくは新たなオーナーにバトンタッチするための準備として、現経営者が隅から隅まで目を光らせている経営管理体制から脱却し、組織として自立的にビジネスを推進していける体制を構築する必要があります。
フォー・エストでは事業承継に向けた準備として、業務フローの明確化、職務権限の明確化、そして財務体質の健全化などについてサポートすることが可能です。
業務フローの明確化
何となくこれまでのやり方を踏襲し、それが業務フローとして受け継がれているかと思うと、上司の思いつきにより業務フローが変わるという事がありますが、それでは事業承継により経営層が変わった際の混乱・影響は大きなものとなってしまいます。
事業承継により、将来経営層が入れ替わったとしても、従来の業務を粛々と進めることが出来るフローの構築を目指します。
業務フローが明確になっていることにより、将来新たな経営陣が就任した場合でも、どの業務をどのように変えていくべきか、改善の着手点や全体像を把握することが出来ることになり、結果として次の世代による経営にスムーズに引き継がれ、途絶えることの無い改善のサイクルを回していくことが可能となります。
職務権限の明確化
事業の規模により、誰がどのような意思決定を行う権限を持っているのかを明確にした方が良い場合が往々にしてあります。
多くの中小企業では、現社長が唯一にしてすべての事項の意思決定権者である場合もあるなど、職務権限の整理が十分ではない場合もあります。
事業規模により、権限を委譲した方がよいものと、そうでないものを整理し、改めてどのような意思決定事項が通常のビジネスシーンにおいて想定されるのかを明確にすることにより、次世代の経営者に対する引継ぎもスムーズに進む場合があります。
財務体質の健全化
いわゆる資金繰りを現経営者が一手に担っている企業は多く存在します。
昨今の銀行実務では代表者による補償についての条件が緩和されている傾向にあるものの、結局のところは資金繰りに対する問題を引き継ぐことがネックとなり、後継者が社内から出てこないというような場合もあります。
また、外部から次世代の経営者を迎えるような場合や、M&Aによる事業承継を目指す場合においても、財務体質を健全にしておくことで、事業承継がスムーズに行われるための後押し材料になると考えられます。
このような理由から、フォー・エストでは企業の財務体質の健全化に向けたサポートにも注力しています。